暮らしの話

2019.04.13

模様替えが好き


小学校高学年の頃だろうか。自分の部屋ができたときから模様替えが好きだった。わずか5、6畳の部屋の中で大してパターンなんかないのに家具を移動して満足感に浸る。こうがいいか、ああがいいかと考えながら居心地をベストに調整していく作業に惹かれていた。


でもそれは個人的ベストであってセオリーどおりではない。小さい部屋を分断するかのようにど真ん中にテレビを配置する。そんな気味の悪い配置も「あっこれだ」と思う時があるのだ。


その理由に答えをだすなら非日常や歪、偏りが時に美しいと思うときがあるからだろう。人は自分の空間を持とうとする。秘密基地、別荘、書斎、すべて日常からの離脱で自分の空間という気持ち良さがあるように思う。


そう考えると、レゴもとてつもなく好きだった。暇があればブロックの塊で新しい何かを作ろうとした。僕の場合、それを人に見せたがる。まずは想像力を掻き立て、作り上げることを楽しむ。完成すると自分の空間に浸る。そのあと無性に誰かに見て欲しくなる。部屋が綺麗になったから、良いものができたからと親を呼んだり、友達を呼んでは「どう?これ良くない?」と見せて満足いく反応を見て楽しむのだ。


かといって共感されるばかりではない。だって小さい部屋のど真ん中にテレビがあったら「なんでそこ置いたの?」と思うのが普通だ。でもそれすらも楽しむ。自分しかわからないこの魅力、美しさ。わかる人はわかる。「あーこの感じいいね。なんとなく好きだわ」っていう心が動く感じ。


予定調和はつまらない。人が想像できる配置も面白くない。だから何か気になる、そこにいたくなる歪感が欲しい。


今となっては、その規模が大きくなってお店や自宅をいじくる。ちょうど品の部屋と廊下はまだオープンして1ヶ月だというのに、何回模様替えしたことだろう。


模様替えをするとまず最初に、見渡して空間に浸る。「ああ楽しい空間になったな」と。そのあとやっぱり誰かに見て欲しくなる。だからお客さんが来るのをワクワクして待つ。そして楽しんでいかれる姿を見て楽しくなって、また変えたくなる。だって同じって飽きるから。


結局その繰り返しをしているだけだと気づいた。ことごとく飽き性なやつだと思う。なんかしていないと落ち着かない。だからこれからも楽しくなっていくので、時折覗いてやってください。


あ、好きだって思った方は浸ってください。さて、今日も模様替えをします。

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