暮らしの話

2019.02.26

エントワは僕の巨大な遊び場だった


実家の蔵をエントワと呼ぶようになって早2年。元々のエントワの土蔵を知る僕には、前の姿がまだ鮮明に残っています。


父が土蔵を改装しようとしている計画を聞いたときはまだ高校生の頃。「いつかは、なんとかしないといけない」というのは聞いていたけれど、当時は反対でした。今思えば、家族のみんな賛成は少なかったんです。それは僕と同じ理由だったのかもしれません。


僕の反対の理由は、今になって言葉で表すなら「思い出の遊び場だから」ということに尽きます。


エントワの土蔵はかくれんぼに。エントワの駐車場は野球に、チャンバラに。いつも走り回って遊んでいました。僕にとっては、へたな公園よりも壮大で楽しい遊び場でした。当時は、なんやかんや言ってとりあえず嫌!といったスタンスでしたが結局寂しかったんだろうと思います。


友達も呼んで遊ぼうと思うと、友達は嫌がります。草が生え放題で、ひっつき虫もたくさん。何が出るかもわからない森みたいなところで遊びたいわけがありませんね。


ただ僕にとっては壮大な遊び場で、いつかは自分の子どもができたら同じようにこの森で遊ぶのかも。そんなことを考えたこともありました。遊び場がなくなるのは嫌でした。


それでもこの場所を当時の姿にとどめておくには時間もお金もたくさんかかります。父はその大変さを知った上で、「なんとかしなければ」と考えていたのでしょう。


僕が遊ぶかたわら休日に草刈りをして、ときには手伝ってお小遣いをもらっていたことを覚えています。


そんな遊び場ですが、今では大きな駐車場とお店に変わりました。


寂しい気持ちなんだろうと思いますか?実はそんなこともないんです。僕と一部の友達しか使わなかった遊び場が、今ではたくさんの人が遊びに来てくれる場所になりました。


遊びの形は変わりました。お客さんと野球をするわけでも、かくれんぼをするわけでもありません。それでも、皆さんが「よかったね」と言いながら楽しんで帰っていく姿を見ると、「よかった」と心から感じます。


これからもし子供ができたら、エントワが遊び場になるのだろうし、皆さんが親切にしてくれるんだろうと思います。


色々な人が関わる場所にできたことは、これからまた新しい遊びになるのかな。と思っています。自分が楽しんだ場所から、皆さんも家族も僕も楽しめる場所。という目標に変わりました。あの頃の楽しさを思い出しながら、また巨大な遊び場を楽しくしていこうと思っています。

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